【ピグマリオン効果】人は期待されると伸びる
部下育成・人材定着に使える心理学
「人は期待されると成長する」
この考え方を心理学ではピグマリオン効果と呼びます。
教育現場だけではなく、企業のマネジメントや人材育成でも非常に強力な効果を発揮します。
今回は社労士としての視点も交えながら、職場づくりに活かせるピグマリオン効果をご紹介します。
ピグマリオン効果とは?
1960年代に教育心理学者であるローゼンタールが行った研究で示された効果で、「周囲から期待をかけられると、その期待に応えようとしてパフォーマンスが向上する」という現象を指します。
逆に、期待されていないと能力を発揮できなくなる「ゴーレム効果」も対になる概念です。
なぜ期待されると伸びるのか?
期待がかかると、次のような心理的変化が起きます。
①自己肯定感が高まる
「自分はできると思われている」という感覚が、挑戦への意欲を引き出します。
②行動が前向きになる
積極性が生まれ、学び・改善のスピードが上がります。
③期待に応えようとする
人は自分が評価されていると感じると、「この期待に応えたい」という心理が働きます。
つまり、期待→行動の変化→成果
という良い循環が自然に生まれるのです。
職場での活用方法
ピグマリオン効果は、どんな組織でもすぐに実践できます。
①ポジティブな言葉がけを意識する
・「あなたならできると思った」
・「この仕事を任せられるのはあなたしかいない」
・「前よりも確実に成長しているね」
②期待を見える化する
・役割を明確にする
・成長の方向性を共有する
・目標を一緒に設定する
③否定的なレッテルを貼らない
・「この人は仕事が遅い」
・「どうせ無理だろう」
といった低い期待は、本当にその通りの結果を生んでしまいます。(ゴーレム効果)
管理職やリーダーの言葉は、想像以上に強い影響力があります。
④小さな成功体験を積ませる
いきなり大きな課題ではなく、「頑張れば達成できるレベルの仕事」を任せ、成功体験を積み重ねることで、期待が現実の成長につながります。
人材定着にも効果あり
きたいされている実感は、働く人の「承認欲求」を満たし、離職防止に直結します。
特に若手社員や中途採用者は、「自分が必要とされている」感覚が継続のモチベーションになり、心理的安全性にもつながります。
最後に
ピグマリオン効果は、単なる褒め方のテクニックではありません。
職場の文化そのものを変え、人が育ち続ける組織づくりを可能にする強力な考え方です。
人材育成・離職防止・チームマネジメントに課題がある企業様は、ぜひ職場の「言葉・期待・関わり方」を見直してみてください。

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